2013年度第1回研究会
2013.5.31(金)
17:00-18:30 協生館4F 階段教室4
Webデータから推定した京都市内のホテルの稼働率
津田 博史(同志社大学)
講演概要
ネット社会が広がる中,近年ではcyber worldを利用したビジネスが急速に拡
大してきており,観光産業においても例外ではない.昨今,各旅行会社が企画・
運営している旅行プランに満足できず,旅行会社に企画してもらうのではなく,
自分で旅行プランを立てる人の数が増加してきている.このような人々は個人旅
行者と呼ばれ,個人旅行者の多くはインターネットを利用して宿泊場所や宿泊プ
ランの予約を行いつつある.今後のIT産業の発展も考慮に入れると,このよう
にインターネットを通して宿泊予約をする人の数が増加することが予想される.
こうした背景から,地域振興の観光政策立案では,観光施策の経済波及効果を事
前に予測し,その実際の効果を確認するために,個人旅行者が地域観光産業にど
のように影響を与えているのかを把握することが必要不可欠である.
そこで,本講演では,地域観光産業の代表としてホテルを分析対象とし,Web
データに基づき京都市内のホテルの客室稼働率の推定を行い,ホテルの立地条件,
規模やタイプなど区分毎の客室稼働率を日次で分析した結果を示し,観光政策・
ホテル経営に対するWebデータの応用可能性と課題について述べる.
日本金融・証券計量・工学学会
高頻度データ・ビッグデータ活用法研究部会 Link