第15回研究会
2018.10.9(火)
18:00-19:30協生館4F 階段教室4
タイトル 顧客適合性リスクのモデリング:テキスト・マイニングの為替デリバ
ティブのADRへの応用
桜井 悠司 (Federal Reserve Bank of Richmond)
講演概要
本論文では、顧客が自ら抱えるリスクを誤ってオーバー・ヘッジしてしまうこ
とによって生じる顧客適合性リスクを議論する。具体的には、オーバーヘッジに
よってデフォルト・リスクが上昇する効果と、コンプライアンスのリスクが上昇
する効果の2つを捉えるモデルを提案する。提案したモデルを2010年から2014年
の間に報告された為替デリバティブのADRの事例に適用し、いかなる要因がADRの
結果に影響したかを検討する。具体的にはADRの報告の事例から抽出・分類され
た離散変数を、単純なロジット・モデルとニューラル・ネットワークの二種類の
方法で分析する。
講演当日、上記研究に加え、ニューラルネットワークを用いたイールドカーブ
とマクロ経済変数のダイナミクスに関する研究についても紹介を行う予定である。
日本金融・証券計量・工学学会
高頻度データ・ビッグデータ活用法研究部会 Link